そのため、次の相続の機会にも、何一つもめることなく、みながすんなりと遺産分割協議書にハンコを押してくれるはずです。
第1章で触れたように、都市農家の方々の間でも、「そもそも農業を続けるのか否か」については、思い悩むところがあるかもしれません。そのような悩みを経て、次世代においても農業を続けることを選択するのであれば、後を継いだ者が、家業を一生懸命に続ける限り、「争続」は起こらないでしょう。
また、農業への逆風が厳しい今でも、本業に懸命に取り組み、そこから十分に生活できるだけの収益を上げている農家が数多くあります。
今後、都市農家の方々が誠実に精魂を傾けて作る安全、安心な農作物は、健康志向の消費者に強くアピールし、どんどんニーズが高まっていきます。そうなれば、不動産の売却など考えなくても、農業からの収入だけで相続税の納税資金を用意することも十分に可能となります。
ぜひ、未来に希望を持って、これからも日本の農業を担い続けていっていただければと切に願っています。私も微力ながら、相続対策のサポートを通じて、そのお手伝いを誠心誠意させていただきます。
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