税理士 土田士朗
税理士 土田士朗
 このような観点から考えた場合、具体的な相続対策、すなわち第3ステップの「資産防衛策」は、可能な限り早い段階から取り組むことが望ましいでしょう。

 そして、それを実際に行うにあたっては、第2章で触れたように次のような4つの視点を持つことが大切です。

 1.財産の分割の視点
 2.節税の視点
 3.納税の視点
 4.税務申告・調査の視点

 代々受け継いできた資産を防衛するためには、これら4つの視点のバランスが十分にとれていることが求められます。

 たとえば、節税ができても財産の分割ができなければ資産を守ることはできませんし、逆に財産の分割ができても節税が不十分であれば、結果的に資産を失うことになりかねません。

 以下では、これらの視点にしたがって、具体的な相続対策の進め方について解説していきましょう。

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