税理士 土田士朗
税理士 土田士朗
 本章では、第3ステップの「資産防衛対策」について解説していきます。その内容について詳しく説明する前に、まずは、具体的な相続対策を行ううえでおさえておきたい基本的なポイントについて触れておきましょう。

 そもそも、相続は、その性質上、いつ起こるか知ることができません。つまり、相続は、常に誰も思っていなかったようなときに、突然に始まるわけです。

 突然の相続に直面したときに、まず真っ先に思い浮かぶのは、おそらく相続税の問題です。

 たとえば、野村総合研究所が2011年に行った「相続に関する実態調査アンケート(2011年)」では、相続が発生したときに困った(知りたかった)内容についても調査しており、その回答の中で最も多かったのは、「特に知りたかったことはなかった」を除けば、「税制について(34.1%)」でした。

 ことに、都市農家の方々は、毎年の確定申告は、農協に派遣した税理士のもと、相談会場で行っていることが多く、顧問税理士がいないという人が少なくないはずです。

 いつ起こるか知りえない相続が始まると、「そもそも相続税がかかるのだろうか」「かかるとすればいくら支払わなければならないのか」「申告のためにはどのような手続きを経なければならないのか」などといった基本的な問題から、頭を悩まされることになるのです。

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